　キャンパーハウス　名車物語　５

ナッツRV　マッシュ　後期シングルタイヤ仕様

カムロードは、安全性を考慮してリアダブルタイヤにしました、これがうたい文句になっています。

ボンゴやバネットは、ずっとリヤダブルタイヤをうたい文句で販売してきましたが、後期型は、リアはシングルになってしまいました。安全性が失われ、ある意味、キャンピングカー業界の流れに逆らう形になっています。

というのが、一般説です。ですから、シングルタイヤとダブルタイヤを買取や販売でどう評価するのかが、それなりのプロなのか、本物のプロなのか、ある意味では大きな踏み絵になるのです。

以前の記事でも
キャンピングワークス　リボーン

 ファンルーチェ　　エルニド

でも記事にしていますが、実は、驚くでしょうが、ダブルタイヤより、圧倒的にシングルタイヤの方が、一般道も高速も安定して走ります。一本のタイヤにしっかり荷重かかるために、横風でも車体ごとレーン内で横動きすることはありません。リーフサスが内心に寄ること、小径ダブルということもあり、横風でいっきにふられるのが特長です。

ただこの価値を知る販売店や買取店が限られます。一般的にはリヤダブルタイヤ安定走行なんて、店頭に並ぶからです。ゆえにこのシングルタイヤ、価値を知る店では、高値で取引され、店頭に出れば即売という状況になる車になっています。

今は、ボンゴ自体がトヨタのライトエースのOEMに変わってしまい、完全に廃番になりました。ですから、ダブルからシングルに変わり、そして廃番となる、珍しい歩み方をした車になります。

乗り心地よし、安定した走りよし、カムロードとはまったく違う逆方向への歩み方をした車です。知る人だけが知る名車と言っておきましょう。